絶滅寸前の「UFO型信号機」を見てきました




「UFO型信号機」というものをご存知でしょうか。見慣れている方はあまり意識していないかもしれませんが、実はほぼ宮城県にしかないというとても珍しい信号機です。

まずは写真を見てもらった方が分かりやすいかも。UFO型信号機はこんな形をしています。

自動車用と歩行者用の4方向の信号機をうまく組み合わせて1つのかたまりにしてあり、四つ角のどこかから一本の柱を伸ばして吊り下げてあるのが基本。設置場所によっては角度を変えてあったり、必要ない方向の信号を外してあったりもしますが、上の写真の例はお手本のようなUFO型です。

他県では見かけない形ですが、あらためて観察するととても効率的な形に見えます。支柱が1本だけで済むことから、狭い道なのに交通量が多いところ、たとえば住宅街の中の生活道路などに採用されました。

UFO型信号機は1970年代後半から数年間だけ作られました。群馬県や愛知県でもわずかに導入例があるものの(開発したのは愛知県の会社)、宮城県ではなぜかまとまった数が導入され、今も一部の個体が残っています。

そんなUFO型信号機ですが、実は2018年頃に「数年以内に廃止する」という方針が発表されました。どの信号機も設置から30年以上経ち老朽化していることが理由です。

全国的な標準仕様ではないので、同じような物を再び作ろうとすると補助金が出ず行政の負担が大きいとも言われており、今も交通量が多いところは新しい信号機に置き換え、設置以降の数十年で交通量が減った場所は撤去という形で対応が進められています。

狭い場所への設置に適した信号機という性質上、ひと目見ようという人が集まると混乱が起きかねない場所が多いので、ここでは具体的な場所は公表しません(2020年8月時点ではまだ数台あります)。もしお近くで見かけたら、無くなる前に記録しておいても良いかもしれませんね。




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