【蒲生・荒浜地区】海岸沿いに並ぶ大量の「木の柵」はなに?




9年前、東日本大震災による津波で大きな被害を受けた蒲生地区や荒浜地区。海岸沿いの防波堤の上や再整備されたサイクリングロードから眺めると、独特な「木の柵」が並ぶ光景を不思議に思う人もいるのではないでしょうか。

すごい数の柵が並んでいて、まっすぐ立っている物ばかりではなく斜めの物もあります。不思議な柵ですが、元々ここがどんな場所だったのかを考えると正体が分かりますよ。

謎の柵の設置目的は、「海岸防災林」の苗木を守るためです。

震災前はクロマツが生い茂る林がありましたが、あれは潮風の吹く海沿いでも生育しやすい木ということで、潮害や風害を防ぐ昔からの知恵で植えられていたものです。津波で失われた松林の跡地にはすでに植林が進められていて、数十年かけて以前のような林を再生する計画です。

しかし、いくら塩害に強く潮風の下でも生きられるクロマツでも、海沿いの吹きさらしの強風に耐えられるかはまた別……ということで、ちゃんと育つように柵を立てて守っているのですね。いつかは撤去される日がくるのでしょうが、あの謎の柵たちは陰ながら復興を支えているというわけです。

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